2021.09.01 胃がんの病理診断、AI活用ソフトで支援精度を実証、オリンパスが6医療機関と

左:元の病理ホールスライド画像 右:AI病理診断支援ソフトウエアが推論したヒートマップ。腺がんの確率が高く、陽性と思われる部位は赤く表示し、腺がんの確率が低く、陰性と思われる部位は青く表示される

 オリンパスは胃がんの早期発見を巡り、呉医療センター(広島県呉市)に併設されている中国がんセンターなど6施設との共同研究の結果、人工知能(AI)病理診断支援ソフトウエアの汎用(はんよう)性が確認できたと発表した。がんの見落としをせず、一方で不要な精密検査をしないで済むといった指標を達成。今後さらに精度を高め、ソフトの製品化を目指す。

 胃の内視鏡検査で胃がんの早期発見を図る場合、標本を摘出して病理検査をする必要がある。診断の多様...  (つづく)