2021.09.14 AIがインサイダー取引監視国内初、巧妙化する不正手口に歯止め

 金融サービスのデジタル化が進む一方で不公正な取引手口も巧妙化する中、AI(人工知能)がインサイダー取引を監視する国内初のシステムが実用化に向けて動き出した。NECとSBI証券は14日、インサイダー取引の審査業務にAIを導入すると発表。来年度からの本格運用を目指す。

  今回のシステムでは、SBI証券が持つ数年分のインサイダー取引のデータをAIが学習。インサイダー取引の疑い度合いを得点化して審査を支援する。AIを提供するNECは、分析結果の根拠を可視化できる「異種混合学習技術」を活用した。

 人間では気づきにくいリスクをAIが検知できれば、新たな観点から不公正取引の防止も期待される。(詳細は15日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)