2021.09.15 名古屋で自動運転バスに乗ろう一般試乗予約きょう15日から受け付け開始

Nanamobi

 自動運転の社会実装可能なビジネスモデル構築を目指し、WILLER(大阪市北区)、名鉄バス(名古屋市中村区)、ST Engineering(シンガポール)、イオンタウン(千葉市美浜区)など事業者らは8月から名古屋工業大学(名古屋市昭和区)周辺の公道で、自動運転車を運行している。10月から一般試乗をスタート。きょう15日から予約受け付けを開始する。

 車両は仏NAVYA(ナビヤ)社製「ARMA(アルマ)」。3DLiDARと2DLiDARを搭載し、衛星測位システムで車両位置を測定するGNSSアンテナも装備した。前方約3メートル以内に障害物を検知した場合、自動で緊急停止する。期間中はセーフティーオペレーターが監視し、危険を察知したら手動運転モードに切り替えて走行する。最高時速は19キロメートルで、航続時間は9時間(エアコン利用時4時間)。

 検証するのは(1)交通量の多い都市部の幹線道路で運行し、一般車両との混在交通による安全性や運行計画の妥当性(2)定時定路線の運行時の自動運転化の実用性(3)長期間、一般市民らが利用することで自動運転に対する受容性の醸成やコミュニティー創造―など。

 自動運転の実用性や事業性の向上を検証し、将来的なサービスモデルを検討。運転手不足や環境問題といった社会課題の解決、QOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)のさらなる向上を目指している。

 名前は「Nanamobi」。モビリティーが新たな愛知を導くという思いを込めた〝New Aichi navigate mobility〟で、名古屋のシンボルイメージであるナナちゃん人形、名古屋弁で「ですね」を意味する「なも」を掛け合わせた。

 デザインは、名古屋の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)をイメージし、兜(かぶと)の立物、名鉄バスを意識したラインをあしらった。

 一般利用は事前予約(先着順)が必要。予約は、特設サイト(https://travel.willer.co.jp/maas/autonomousdriving-aichi/)または電話(WILLERカスタマーセンター050-2018-0107 営業時間:午前10時~午後7時)で。