2021.09.17 【抵抗器特集】KOA電流検出用低抵抗器 金属板タイプなど揃える

 KOAは、高い信頼性を必要とする自動車関連機器から、IoT関連機器、環境・省エネ関連機器、エアコンなどの白物家電までさまざまな用途に向けた各種抵抗器を提供している。機器の高精度・高機能化に伴い、使用する抵抗器の高精度・高信頼性が求められている。

 同社の面実装型の電流検出用低抵抗器は、大電流が高精度に検出できる金属板タイプのシャント抵抗器、比較的小電流の検出用途で使用される厚膜タイプと高精度な電流検出ができる薄膜タイプの抵抗器がある。

 金属板タイプでノントリミング構造により寄生インダクタンスを抑え、波形歪の少ない高精度な電流検出が可能なTLRシリーズは、定格アップ品を追加し小型化要求に応えている。樹脂モールド構造のSLN5は、高放熱構造により従来のサイズで7Wに対応。厚膜タイプでは、長辺電極構造で高い定格電力と耐ヒートサイクル性に優れるWK73・WU73シリーズがある。WK732B(1632ミリメートルサイズ)は1.5Wに対応。0510/0816ミリメートルサイズも追加した。

 高精度な電流検出には、アンプ回路のゲイン設定用抵抗器の精度も重要。RN73Rシリーズは動作使用温度が最高155度の高精度の薄膜チップ抵抗器でさまざまなセンシング回路に求められる高精度、高安定を実現。

 定格電力0.063W~0.25W、抵抗値範囲10Ω~1.5MΩ、抵抗値許容差は最小プラスマイナス0.05%、抵抗温度係数は最小プラスマイナス5×10-6/Kの高精度かつ、信頼性を強化させ定格周囲温度85度の耐熱性・耐湿性・長期信頼性を実現。また、1パッケージに2素子の薄膜抵抗器を内蔵した分圧抵抗器(RTY)を提供している。

 今後もエネルギーマネジメントで重要な役割を果たす電流検出抵抗のラインアップ拡大をしていく。