2021.10.06 「グリーンイノベーション」に意欲 基金を効果的に活用 萩生田経産相

報道各社のインタビューに応える萩生田経済産業相=経産省

 萩生田光一経済産業相は、脱炭素の実現に向けて総額2兆円の「グリーンイノベーション基金事業」を効果的に活用し、革新的技術の開発や社会実装を強力に後押しして経済成長につなげる考えを示した。報道各社のグループインタビューで明らかにした。

 萩生田氏は、2025年のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)実現という政府の目標に触れ、「地球温暖化対策を成長につなげるためにはグリーンイノベーション基金を効果的に活用し、企業による革新的技術の研究開発、社会実装への取り組みを力強く後押ししていくことが重要だ」と強調した。

 「仮に枯渇するということであれば追加の要求をしていくことも必要になってくる」と、産業界の要望を踏まえて基金を拡充する可能性もにじませた。

 さらに、二酸化炭素(CO₂)に価格を付ける温暖化対策の仕組み「カーボンプライシング」の導入機運が世界で高まる動きにも言及。「産業競争力の強化やイノベーションにつながり、(経済)成長にも資するカーボンプライシングを促進していくことが重要だ」とも述べた。
(詳細は10月8日付電波新聞・情報通信面、電波新聞デジタルに掲載します。)