2021.10.07 日本メーカー初、NZの住宅市場に進出パナソニック ホームズが現地建設会社と合弁

ニュージーランドで展開を予定する住宅のイメージ(戸建て住宅)

 パナソニック ホームズとニュージーランド最大手の建設会社、Mike Greer Commercial.Ltd(マイクグリアコマーシャル社)は、パナソニック ホームズ社製の住宅部材をマイクグリアコマーシャル社へ供給するJV会社「NZ Smart Build Technologies.Ltd(NZ スマートビルドテクノロジーズ社=資本金100万ニュージーランド・ドル)」の設立に合意し、10月から事業を開始すると発表した。

 新会社は、パナソニック ホームズが49%、マイクグリアコマーシャル社が51%出資する。ニュージーランドの住宅市場に日本の住宅メーカーが進出するのはこれが初めて。近い将来、年間1000戸規模の住宅部材供給を目指す。

 ニュージーランドでは、人口が安定的に増加しており、ここ20年ほど慢性的な住宅供給不足に陥り、社会問題になっているという。

 また住宅の工業化が遅れており、雨漏り(Leaking house)など住宅品質問題も顕在化する中、耐震性を含め高い技術を持つ日本の住宅メーカーが進出することで、これら諸問題の解決への貢献が可能となる。

 提供する住宅部材は、パナソニック ホームズ社製の大型パネル構造(F構法)をベースに、ニュージーランド建築法規に合わせ①外壁パネルに防水層を追加②通気層に排水機能を追加③窓枠に防水テープの追加、を実施しパナソニック ホームズの工場(滋賀県)であらかじめサッシ、防水シート、通気層まで組み込まれた外壁などの大型部材としてニュージーランドに供給する。

 住宅部材は、平屋および2階建ての戸建て住宅やテラスハウス向けをラインアップし、オークランドなどの都市部や周辺の郊外エリアへの供給を見込む。
(詳細は10月12日付電波新聞・電波新聞デジタルに掲載します。)