CEATEC 2021 ONLINEでは、ウィズコロナにおけるSociety5.0の実現に向けた重点テーマとして「カーボンニュートラル」「5G（第5世代移動通信規格）」「スーパーシティ＆スマートシティ」「モビリティ」の四つのテーマが掲げられている。

　出展企業各社のブースでも、これらのテーマに沿ったソリューション展示や技術セミナーなどが多数用意されている。

　カーボンニュートラル関連では、各社のエネルギーソリューション・省エネ技術などを活用したカーボンニュートラル達成に向けたさまざまな取り組みが紹介される。

　次世代フィルム型太陽電池の参考出品や、人工知能（AI）技術と空調制御技術の組み合わせによる消費電力削減ソリューション、エナジーハーベスト型スマートブイ、最新のZEB（ゼロ・エネルギー・ビルディング）技術など多彩なソリューションが公開される。

　5G関連では、クラウド型ネットワーク統合管理・自動最適化技術によるポスト5G時代の通信インフラや、「宇宙・成層圏通信」といった興味深い展示が行われる。ローカル5G利活用の事例紹介なども実施される。スマートフォンメーカーによる5Gフラッグシップスマホも紹介。電子部品メーカー各社からは、ハイエンドな5Gスマホの進化を支える超小型・高性能の電子部品やモジュールの最新製品・技術が広く紹介される。

　スーパーシティ＆スマートシティ関連では、スマートシティーを実現する都市OSや、スマートシティープラットフォーム、独自の物体認識AI技術を活用した画像認識型「スマート無人レジシステム」、スマートレシート、離島での電力の需給バランスを最適化する地域マイクログリッドシステム（小規模エネルギーネットワークシステム）などの最新テクノロジーが紹介される。

　モビリティでは、自動車市場のメガトレンドである「CASE」を支える先端デバイスとして、自動運転機能の実現に必須のC-V2X機能搭載の車載用5G　NRモジュールや車載LiDAR向けSPAD距離センサーなどが出品される。

　エレクトロニクスメーカーが開発した電気自動車の紹介や、国内初となる車道を自動走行する無人自動配送ロボットによるロボットシェアリング型配送サービスの実証実験の動画デモなども公開される。純国産水上ドローンによる水上作業自動化提案なども行われる。