2021.10.22 【カーエンターテイメント特集】パナソニック「ストラーダ」F1シリーズ
ホンダN-BOX装着イメージ
車種問わず大画面を装着、CPUなど7年ぶり刷新
パナソニックは、年末商戦に向け12月上旬から発売する車種を問わず大画面ディスプレーが装着できる主力AVカーナビゲーションシステム「ストラーダ」F1シリーズ2021年モデルを訴求していく。CPU(中央演算処理装置)などのプラットフォームを7年ぶりに刷新した新製品は、スマートフォンと遜色ない操作性と、HD(ハイビジョン)化した超高精細地図表示により快適なドライブができる。
F1シリーズはダッシュボードからディスプレーが浮き出る独自のフローティング構造を採用したナビで車種を問わず9V型以上の大画面ナビを装着できる特徴がある。16年に業界に先駆けて発売、昨年は業界で初めて10V型有機ELディスプレーを採用するなど、常に大画面と高画質、使い勝手に磨きをかけてきた。
最近の新型車は大画面ナビを装着できる車種が増えているが、F1シリーズは新型車だけでなく既販車でも大画面ナビを装着できることが大きな強みだ。
オートモーティブ社インフォテインメントシステムズ事業部・市販・用品ビジネスユニット渡邉洋プログラムマネージメント部長は「44%が既販車への装着となっており、大画面が付かない旧型車や軽自動車も多い」と話す。装着できる車種も年々拡大し、現在は470車種以上となっている。
21年モデルは10V型有機ELディスプレーを継続採用するとともに、従来比2.4倍の解像度を実現した地図を開発し、地図もHD表示できるようにした。地図の配色の視認性を大きく高めるとともに、市街地図も高精細になった。
今回、「CPUの処理速度を従来比で10倍以上に高めた」(渡邉部長)ことで、指でのタッチパネル操作もスムーズでスマホの操作と同様に画面操作できるようになった。ルート探索速度も、従来の1ルート探索と同じ時間で5ルートを同時探索できる。
従来機種から好評の安全安心の機能も継続採用している。特に地図の高画質化により方面看板や交差点拡大図などの道案内データが実際の景色と同じように見られるほか、全国1741都市の市街地図も高精細に見られる。道路標識を画面にポップアップに表示したり、逆走を検知し警告したりする機能は、「一度使うと非常に重宝する」(渡邉部長)という。ナビ連動の高画質前後ドライブレコーダーも継続販売し、セットで提案していく計画だ。
エンターテインメント機能では、最上位機はストラーダ独自のブルーレイ再生が楽しめる。地上デジタル放送だけでなくDVDやブルーレイディスクがHDで楽しめるほか、音質も進化した。音作りのプロによるチューニングのほか、独自のサラウンド技術により臨場感あふれる音づくりを実現。新製品ではWi-Fiにも対応したことで、スマホのアプリケーションを立ち上げずに音声認識などがすぐにできるようになった。
今後は、大画面ナビの認知度をさらに高めるためにショッピングモールなどの展示イベントにも取り組んでいくほか、渡邉部長は「キャンピングカーなど、利用シーンに合わせた提案も進めていく」と話している。