2021.10.29 【次世代自動車用部品特集】サガミエレクインドネシアで生産能力を拡大

 サガミエレクは、車載用コイル事業を伸ばしている。多様化するニーズに向けた新製品開発を加速し、グローバル生産体制で対応する。

 カーオーディオ用デジタルアンプ向けをはじめ、車載用LEDライト、さらにECU用やコーナーセンサーなどの電装向けのインダクターを手掛ける。

 生産体制は、中国の相模電機(深圳)有限公司とインドネシアのサガミ・インドネシアが2大生産地。サガミ・インドネシアは、新工場棟を建設し、生産設備を導入して生産能力を拡大。また、相模電機(深圳)有限公司は、サガミ・インドネシアに生産シフトを進めながら、生産の自動化を推し進めている。

 車載向けについてはカーオーディオ用デジタルアンプ向けを主力に、電装系の製品を強化。最高150度などの高温対応、耐振動・衝撃といった高信頼性パワーインダクターをはじめ、LED用チョークコイル、センシングデバイスなど、品ぞろえを拡充していく。

 車載用DC-DCコンバータートランスでは、高効率、高信頼性の「VEPシリーズ」を開発した。最高AC2500Vrmsと高耐圧。AEC-Q200対応可能で、使用温度範囲はマイナス40~プラス150度と高温対応の仕様。

 パワーインダクターでは、車載機器向け高信頼性対応の新製品として「CER6042C」を開発。閉磁路タイプの面実装パワーインダクターで電源用のチョークコイルとして最適。使用温度範囲マイナス40~プラス150度。AEC-Q200対応可能。

 デジタルアンプ用インダクターは、超小型デジタルアンプ(D級アンプ)のLPF用インダクターを開発した。閉磁路構造で高音質。AEC-Q200に対応。