2021.11.02 【ケーブルテレビ特集】ローカル5Gの取り組み高岡ケーブルネットワーク

深澤執行役員事業統括本部長(右)と表野篤雄事業本部技術部エンジニア

専用アプリをかざすと、江戸初期の町の様子がVRで見られる専用アプリをかざすと、江戸初期の町の様子がVRで見られる

まちの賑わい創出事業を手掛ける

 高岡ケーブルネットワーク(富山県高岡市)は、市や商工会議所をはじめとする地元の商店街振興組合と協力し、ローカル5Gを活用したまちのにぎわい創出事業を手掛けている。

 この事業は、令和2年度商店街活性化、観光消費創出事業(経済産業省)「御旅屋賑わい創出事業」として採択されたもので、現在、高岡市の駅前にあるアーケード「御旅屋通り商店街」が「高岡御旅屋VR」体験スポットとなっている。商店街でのローカル5Gの整備は、富山県内では初めて。

 アーケード一帯にはローカル5G、Wi‐Fiが整備され、現地でVR・古地図スマートフォンアプリ「ストリートミュージアム」を起動しその場でかざすと、江戸初期の町の様子がVR映像で体感できる仕組みだ。

 高岡ケーブルネットワークの深澤浩執行役員事業統括本部長は「高岡市はドラえもんを生み出した藤子・F・不二雄さんの出身地でもある。VR体験で疑似タイムマシン体験をしてもらい、商店街に活気が戻るきっかけになれば」と地元活性化への思いを語る。

 このほか同社では、今年3月にローカル5G整備関連イベントとしてeスポーツ大会「御旅屋ゲーム」を開催している。