2021.11.04 国内初、空港で物流用ドローン離着陸ANAが実証実験、新たな物流網に期待
ドローン物流と航空物流の連接に向けた国内初の実証実験が稚内空港で行われた(写真提供:ANAHD)
航空定期便が就航する空港で物流用ドローンが離発着する国内初の実証実験が、北海道の稚内空港で行われた。航空貨物とドローン物流の連結に向けた試みで、実現すれば全国の空港と地方や離島をつなぐ新たな物流ネットワークとして期待される。
実証実験は航空大手のANAホールディングス(HD)が、稚内空港を運営する北海道エアポートの協力で実施。航空機の離着陸がない早朝から午前10時20分までと、午後2~4時の間を利用し、運用滑走路に応じた離着陸経路を設定して行った。
使用したのは、独ウイングコプター製の固定翼型ドローン。稚内空港を発着し、空港敷地内外を飛行した。

今回の実証を経て、今後は離島などへの長距離飛行が可能かどうかを検証。血液検体や医薬品のほか、水産物の高速輸送を目指す。
ANAHDは、調剤薬局などを展開するアインHDと連携し、ドローン医薬品配送について定めた政府の「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づく国内初の実証実験も併せて行った。
(詳細は8日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)