2021.11.15 冬目前、エコキュートが好調各地の地域電器店 故障前の買い替え促す

地域電器店では省エネ、環境対策を前面にエコキュートを訴求している。

 本格的な冬に向けエコキュートが好調に推移している。日本冷凍空調工業会によると、本年度のエコキュートの国内出荷実績は4~9月にかけて前年を上回った。各地域電器店では、購入から10年以上経ったエコキュートの訴求に注力し、故障前の買い替えを勧めるなど積極的にオール電化を提案している。

 パナソニック系のファミリー電気商会大津店(神奈川県横須賀市、高橋繁一社長)は過去に販売したエコキュート300台のうち、約100台の入れ替えを行った。高橋社長は「1~2年で残り200台の販売を目指したい」と買い替え需要を好機と捉えている。

 これまではコストや経済性でいかにお得になるかを訴求していたが、現在は「環境問題や火災などのリスク予防についても顧客に伝えている」。変化する需要に合わせ地道に接客活動を行っている。

 東芝ストアーの山本電器商会(滋賀県近江八幡市、山本重成社長)でも先月から依頼が入るなど、エコキュートの買い替えが進む。

 同店はターゲットとする顧客を絞らずに広範にチラシなどを配布。ガスや電気、石油などお湯周りの改善工事に店が対応していることをアピールしている。

 山本社長は「購入から8~10年以上経つと、故障など何かしら(機器の)異変は起こる」と話し、トラブルが起きる前の買い替えを周知している。
(16日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)