2021.11.25 プラズマクラスターの世界累計出荷1億台シャープ、第1号機発売から20年で
シャープが2000年から手掛けてきた代々のプラズマクラスター空質商品群
シャープは、プラズマクラスターの世界累計出荷が、10月末時点で1億台を突破したと発表した。2000年にプラズマクラスターを搭載した空気清浄機1号機を投入以来、20年で1億台を突破した。
プラズマクラスター事業については、今後10年後(2030年)をにらみ「累計2億台突破を目指したい」(同社Smart Appliances & Solutions事業本部 空調・PCI事業部 岡崎宏昌副事業部長兼PCIソリューション推進部長)と意欲的だ。
プラズマクラスターは、放電電極に+と-の電圧をかけ、空気中の水分子・酸素分子から大量のプラスイオン(水素)とマイナスイオン(酸素)を同時に発生させ、ウイルスや菌の表面タンパクと反応するとOHラジカルが発生し、ウイルスなどの表面タンパク質から水素イオンを抜き取り分解し、無害化させる作用を持つ空気浄化技術。
近年空気質への関心が高まる中、プラズマクラスター搭載商品への関心は高まり、特に空気清浄機を中心に多くのユーザーが買い求めた。日本にとどまらず、海外でも関心が高まっている。現在世界109カ国に展開しているという。
同社では、このほど初めて累計1億台の内訳を公表しており、これによると空気清浄機が累計出荷台数約2500万台と25%を占め、プラズマクラスター事業をけん引、また同社エアコン、冷蔵庫、など白物家電全体が約8割を占めるという。
残りはプラズマクラスター発生デバイスの外販で、自動車、電車、エレベーターをはじめ異業種メーカーの導入は現在29社まで増えたという。
同社では累計1億台達成を記念したモデルとして空気清浄機の主力商品としてKI-PXシリーズ3機種も年明けから発売する。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルに関連記事を掲載します。)