2021.11.30 骨伝導イヤホンの需要急増e☆イヤホンが年間売り上げランキング発表、コロナ禍前比で25倍に

AfterShokz「AEROPEX」

 イヤホン・ヘッドホン専門店の「e☆イヤホン」がまとめた今年の売り上げランキングでは、骨伝導イヤホンがコロナ禍前に比べて約25倍に急伸。ゲーミング関連も14倍近くに伸びた。巣ごもりでのゲームや音楽の需要に加え、リモートワーク増加が背景にあるもようで、このトレンドが今後も続きそうだという。

 ランキング集計は、e☆イヤホンの実店舗(秋葉原店、名古屋大須店、梅田EST店、大阪日本橋本店)と、ウェブ通販(自社サイト、Amazon、楽天など)の売り上げを基に、1~10月分を分析(Apple製の新品の取り扱いはない)。コロナ禍前の2019年とコロナ禍が始まった20年のそれぞれ1~10月の状況と比べた。

 それによると、骨伝導イヤホンの売り上げは、20年比で約2.5倍、19年比で約25倍に伸びた。またゲーミング関連製品は、19年比で約1.5倍に伸びたという。

 このほか、片耳ヘッドセットは、19年比で倍増となった。イヤホンの左右が独立している完全ワイヤレスイヤホンは、20年比で約22%増加した。

 全体に占める完全ワイヤレスイヤホンの割合も、20年の約50%から約55%に伸びている。イヤホン全体の売り上げの70%をワイヤレスタイプが占めている。

 耳をふさがない骨伝導イヤホンは、テレワーク中でも家族からの呼び掛けや、インターホンの音などにも気付けるほか、構造上、耳穴が蒸れたり痛くなったりしないことからも人気を博している。

 完全ワイヤレスイヤホンとワイヤレスヘッドホンは、ノイズキャンセリング(ノイキャン)機能を搭載したモデルが多数ランクイン。ノイキャンについては、在宅ワークなどで生活音や交通の騒音が意外に気になるという人もおり、ニーズが高まっているという。

 骨伝導イヤホンやゲーミング、片耳ヘッドセットは前年に引き続き好調な売れ行きで、コロナ禍ならではの需要が継続しているとみられる。IT企業などでは、全社員に必要なツールとして配布するといった動きもある。