2021.12.03 「エディオン日吉店」オープン 横浜市内4店目ファミリー層の来店目指しおもちゃ売り場を広く

3日にオープンした「エディオン日吉店」

 エディオンが、神奈川県で3年半ぶりの新店となる「エディオン日吉店」(横浜市港北区)を3日、オープンした。県内6店舗目、横浜市内4店舗目で、関東圏の店舗で初の電動自転車コーナーとロボットプログラミング教室「ロボ団」を店内に設けた。ファミリー層の来店などを目指し、おもちゃ売り場を広く取ったほか、調理家電の前にお酒コーナーを作り、自然な流れで購買につなげられる工夫も取り入れている。

 東急電鉄・日吉駅から線路沿いに南下すると、徒歩13分ほどで新店に着く。交通量の多い県道2号、いわゆる綱島街道沿いの立地で、ドン・キホーテ跡地への出店だ。周辺には比較的新しいマンションが立ち並ぶ上、道路を挟んだ店舗前では新たなマンションも建設中と、若いファミリー層の増加も期待できる地域だ。

 売り場面積は約2825平方メートル、人員は約70人の体制、駐車スペースは167台ある。1階はピロティだが、わずかなスペースを生かして電動自転車を展示。2階がテレビといったAV機器を中心に、この売り場規模にしては広めのおもちゃコーナーを設けた。「同一商品のご購入は1点のみ」「最大5点まで」としたガンプラは、オープン後すぐに棚が空くほどの売れ行きだった。

開店直後から来店客が次々とガンプラを購入。午前中には棚の一部が空に

 3階がエアコンや冷蔵庫などの白物家電。東京・秋葉原の店舗に次ぐお酒コーナーも併設しワインを充実。お酒の味わいを視覚化するアプリ「SAKELAVO(サケラボ)」とコラボし、店頭に置いてあるワインの味の評価を確認できるようにしている。サケラボとのコラボは家電量販店で初になる。

 アウトドア用品や日用品も一部取りそろえるなど、売り場面積に対して非家電商材にかなりのスペースを割いている印象だ。もちろん、強みを持つリフォームコーナーも充実させている。非家電を一定規模取りそろえたこともあり、今後は客層を見ながら商品の入れ替えも検討していく。

 店長には、三重県や埼玉県などの店舗で10年以上の店長経験を持つ中山聡氏が就いた。中山店長は「エディオンの知名度はまだ低い。お客さまにもっと知ってもらいたい」と力を込める。店内に設けた「ロボ団」で、子どもの頃からエディオンに親しんでもらい、大人になるまで長い付き合いができるお客づくりを目指していく。

 日吉駅前の商業施設にはヤマダデンキがインショップ型で出店している。ただ、日吉、綱島エリアでは大型量販店の出店は限定的で、非家電を含め、地域に合わせた品ぞろえで商機をつかめば、存在感を発揮する可能性は高そうだ。