2021.12.29 直感操作でプログラミング学ぶしくみデザインの教育アプリに注目

直感的な操作でプログラミングを学べる「スプリンギン」(提供=しくみデザイン)

 言語学習や専門知識がなくてもプログラミングの基礎が学べる、しくみデザイン(福岡市博多区)が開発した教育アプリ「Springin'(スプリンギン)」が教育現場で注目を集めている。ボタンを押すなどの直感的操作でゲームや絵本などデジタル作品を作れる。作品作りを通じてプログラミング教育の目的である論理性や創造性を育めると期待されている。

 同社によると、全国の小学校や学習塾で活用が進んでいて、総ダウンロード数は約84万回(12月現在)に上る。ダウンロードは無料。

 文部科学省と総務省、経済産業省が企業と連携して小学校のプログラミング教育を推進する取り組み「みらプロ2020」に採択され、優れたプログラミング教育ツールとして評価されている。iOS版のみだったスプリンギンのAndroid版と、小学校・塾向け教材パッケージサービス「スプリンギン・クラスルーム」もこのほど完成した。

 同社の中村俊介社長は「プログラミング教育の重要性が叫ばれている一方、教える現場は(教員が)大変だとの声をよく聞く。いかに簡単にできるか、紙とペンのように扱えるツールとして開発した」とアプリ開発の経緯やポイントを説明している。
(電波新聞デジタルで詳報します。)