2021.12.28 デジ庁元年は「一」、牧島デジタル相が漢字一文字で表現

デジタル庁元年を振り返り、漢字一文字で表現する牧島かれんデジタル相=28日、デジタル庁

 牧島かれんデジタル相は28日、今年最後の記者会見を開いた。牧島氏は、デジタル社会の実現に向けた成果を実らせるためにチーム一丸で駆け抜けたデジタル庁元年を振り返り、「一」という漢字一文字で表現した。

 漢数字が表示されたタブレットを手にした牧島氏は、デジタル庁元年という意味のほか、「誰一人取り残さない、一人一人のためにという原点を忘れない」という思いを込めたと説明した。

 一文字は「実」という漢字で成り立つ。さらに牧島氏は「いくつもの実行したものが集まり、一つの『一』になっている。みんながワンチームで力を合わせてきたデジタル庁だったという思いを込めた」とも述べた。

 牧島氏は、10月発足の岸田文雄内閣でデジタル相に就任。行政改革・規制改革担当相も兼務し、9月創設のデジタル庁を率いてきた。政府は12月24日の閣議で、デジタル社会の形成に向けた政策の道筋を示した「重点計画」を決定。28日には首相官邸で「デジタル田園都市国家構想実現会議」の2回目が開かれ、年明け以降にデジタルの実装や構想の実現に取り組む方針が示された。 

 デジタル政策で司令塔を担うデジタル庁。牧島氏は「実りが一人一人のところに届くように、来年も引き続き充実した一年になるように、デジタル庁の施策を進めていきたい」とも力を込めた。