2022.01.03 BKV社のCMS独ベルリン地下鉄用車両606両に採用
BKV社のCMSを採用する独ベルリン地下鉄
日本精工グループで英国BKV(ブリュエル・ケアー・バイブロ)社の「VCM-3状態監視システム(CMS)」が、スイスのトゥールガウ州・ブスナングに本社を置くシュタッドラー・レール社が納入するドイツベルリン地下鉄用車両606両に採用された。
日本精工はCMS事業拡大のため、2021年3月にBKV社を買収し、グループに加えた。シュタッドラー・レール社における同プロジェクトは、最大約30億ユーロ(約3800億円)となり、同社がこれまでヨーロッパで締結した契約の中でも最大規模になる。
利用者の公共交通機関に求める信頼性はますます高まっており、鉄道事業者は故障やシステム障害が発生してから鉄道車両が復旧するまでに運行することのできないダウンタイムと運行コストの削減に注力している。
CMS技術を採用することで、次世代の予知保全を実現でき、高度に最適化されたメンテナンススケジュール、信頼性の向上、車両稼働時間の維持が可能になる。
BKV社は、振動センサー、エッジデバイス(車載)、診断、分析サービスにより、鉄道車両のベアリングやそのほかの可動部品を常時監視することで、信頼性を提供する。