2022.01.11 山洋電気が2機種常時インバーター給電方式のUPS

高効率の常時インバーター給電方式UPS

 山洋電気は、高効率の常時インバーター給電方式UPS2機種を開発した。変換効率の向上により、ランニングコストなどを低減、省エネルギー化を実現した。データセンター(DC)などでの使用を想定する。

 「SANUPS A23D」(50kVA、100kVA)は、変換効率最高95%を実現。同社従来品と比べて2%向上した。消費電力や発生熱量を低く抑え、電気代とCO2排出量を削減できる。

 また、幅広い入力電圧範囲により、入力電源の状況が不安定な場合でも、バッテリー運転への切り替え頻度を抑制し、バッテリーの消耗と劣化を防ぐ。停電時のバッテリー運転時間を確保し、バッテリー交換の頻度を低減できる。さらに、冷却ファンや電解コンデンサなどは15年間、ヒューズ/リレー類は10年間、交換不要。メンテナンスコストを抑える。タッチパネル式のカラー液晶を採用し、視認性や操作性が向上した。

 発電機との連携メリットもある。非常用発電機からの電力をスムーズに受け取るウオークイン機能を搭載。発電機の容量を抑えることで、経済的な非常用電源システムを構築できる。

 用途はDCや通信機器、通信インフラ、製造ライン、研究施設など。価格はオープン。