2022.01.24 『ONE TE』に基づく経営を推進コネクター世界最大手の日本法人・TEジャパンの松井社長語る

「『ONE TE』の精神に基づく経営を進める」と話すタイコエレクトロニクスジャパンの松井啓社長

 TE Connectivityは、コネクターの世界最大手メーカー。コネクターやセンサーのグローバルサプライヤーとして、自動車、産業機器、メディカル、エナジー、データ・コミュニケーションからスマートホームまでさまざまな産業向けに、エレクトロニクス接続の中核となる製品を設計・製造している。

 同社の2021年度(21年9月期)売上高は、報告ベースで前期比23%増の149億ドルとなった。全セグメントで業績が好調に推移し、特にEVやデータセンター、FA関連などが成長を牽引した。

 同社の日本法人、タイコエレクトロニクスジャパン(TEジャパン、川崎市高津区)の松井啓社長は、21年を振り返り、「半導体不足や、材料費の高騰、材料の供給不足の深刻化など市場全体で多くの課題に直面したが、生産ラインを止めずに稼働を続けていくことで、顧客への安定供給を実現した」と説明。22年の展望については、「継続的なサプライチェーンの課題により市場は不安定なままだが、電動化、データとクラウド、FA、そして再生可能エネルギー向けの需要は引き続き拡大と考えている」「今回の(コロナ禍の)経験を踏まえて、デュアルソースの活用拡大や、供給のフレキシビリティー化に取り組みたい。マーケット動向を迅速に把握して、それに対応していくことを重視する。そして、回復力を維持し、コンテンツ成長に重点を置き、さらなる差別化を図る。今後も当社のフィロソフィーである『ONE TE』の精神に基づく経営を進める」と話す。
(インタビュー記事の詳細は電波新聞・電波新聞デジタル1月24日付に掲載)