2022.02.08 ヤマダHD、店舗の「働き方改革」加速直営全店でシフト管理システムを刷新

ヤマダHDは、直営全店に「アールシフト」の導入を決めた

 ヤマダホールディングス(HD)は8日、オーエムネットワーク(新潟市中央区、大野勝社長)が提供する小売業・サービス業向けシフト管理システム「アールシフト」を2月から本格導入し、全国の直営1065店で順次稼働すると発表した。

 アールシフトは、全国展開しているスーパーや生活雑貨店、ホームセンターなどに導入され、全国1万店以上の現場で活用されている。人工知能(AI)を活用した高精度なシフト自動作成(月間/日別シフト対応)、作業割り当てを自動化するワークスケジュール機能、800を超える標準機能に加え、個別カスタマイズで企業特性に合ったシフト管理も可能だ。これまで使っていたシステムからの入れ替えとなる。

 ヤマダが目指すのは、アールシフトの導入で店舗業務を効率化し、顧客サービスを向上することだ。月間シフトの自動作成やシフトと連動したワークスケジュールの自動作成で、店舗の業務負荷を低減。同時に、店舗の作業状況の数値化を図り、現場の実態に即して業務の効率化や生産性の向上につなげていく。

 ヤマダHDは「業務効率を高め、接客に割ける時間を増やす」と強調する。

 今後、新規出店する店舗にはアールシフトを導入していく。本社にも導入するため、利用する社員数は1万人以上の規模になる。

 ヤマダは、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた重要課題として「社員の成長と労働環境の改善」を掲げている。アールシフト導入で「ワーク・ライフ・バランス」を実現した職場環境を構築するとともに、持続的な発展につながる働き方改革を推し進める考えだ。