2022.02.10 【抵抗器特集】KOA電流検出用抵抗器の品揃え拡充

 KOAは、高い信頼性を必要とする自動車関連機器から、IoT関連機器、環境・省エネ関連機器、エアコンなどの白物家電まで、さまざまな用途に各種抵抗器を提供している。機器の高精度・高機能化に伴い、使用する抵抗器の高精度・高信頼性が求められている。

 同社の面実装型の電流検出用低抵抗器は、大電流が高精度に検出できる金属板タイプのシャント抵抗、比較的小電流の検出用の厚膜タイプと高精度な電流検出ができる薄膜タイプがある。

 金属板タイプでノントリミング構造により寄生インダクタンスを抑え、波形歪の少ない高精度な電流検出が可能なTLRシリーズは、定格アップ品を追加し小型化要求に応えている。

 樹脂モールド構造のSLN5は、高放熱構造により従来のサイズで7Wに対応。厚膜タイプは長辺電極構造で高い定格電力と耐ヒートサイクル性に優れるWK73・WU73シリーズがあり、WK732A(1220サイズ)は1.0W、WK732B(1632サイズ)は1.5Wに対応する。

 高精度な電流検出にはアンプ回路のゲイン設定用抵抗器の精度も重要だ。RN73Rシリーズは動作使用温度が最高155度の高精度の薄膜チップ抵抗器で、高精度、高安定を実現している。

 主な仕様は、定格電力0.063~0.25W、抵抗値範囲10Ω~1.5MΩ、抵抗値許容差最小プラスマイナス0.05%、抵抗温度係数最小プラスマイナス10-6/Kの高精度かつ定格周囲温度85度の耐熱性・耐湿性・長期信頼性を備える。1パッケージに2素子の薄膜抵抗器を内蔵した分圧抵抗器(RTY)も提供している。

 今後も、エネルギーマネジメントで重要な役割を果たす電流検出抵抗のラインアップ拡大をしていく。