2022.02.10 【抵抗器特集】釜屋電機チップ抵抗器、車載グレードの高付加価値品充実

 釜屋電機は、自動車分野を成長戦略の柱として位置付け、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器のラインアップを充実させるとともに、さらに拡充を進めている。

 同社は、車載向け製品の品質確保を一層進めるため、量産において民生向け製品との差別化を図っており、高信頼性を特長としている。

 具体的には▽車載向けに専用ラインを設け、作業環境のダスト低減化を実施▽特別なトレーニングを受け、社内テストに合格した専用オペレーターが生産に携わる▽工程での問題に対し早期に対応し、不良の発生を最小限に抑える▽車載向け電子機器の規格「AEC-Q200」に対応する▽トレーサビリティーは顧客要求に対応すべくシステム化、品質システムはIATF16949の認証取得といった取り組みで、高レベルの品質確保を徹底している。

 車載グレードチップ抵抗器は、メタルグレーズ厚膜の汎用(はんよう)チップ抵抗器「RMCシリーズ」を基本モデルに、高電力タイプ「RMCHシリーズ」の1608サイズで定格電力0.25W対応、高耐圧タイプ「RVCシリーズ」、耐サージタイプ「RPCHシリーズ」をラインアップしている。

 さらに、耐硫化チップ抵抗器として、内部電極にバリア層を設け低価格で高品質な耐硫化性能を実現した「RMGWシリーズ」、耐サージチップ抵抗器を耐硫化し、汎用抵抗器の最大4倍の定格電力を実現した耐サージタイプの「RBX/RPGWシリーズ」、高耐圧チップ抵抗器を耐硫化した高耐圧タイプの「RVACシリーズ」、長辺電極構造でヒートサイクル耐性に優れる「TWMCシリーズ」をラインアップする。