2022.02.16 空撮写真から景観画像の場所推定NECが新技術開発、災害救助などに活用へ
地上で撮影された景観画像と空撮画像を照合し、景観画像の場所を推定する
NECは、衛星や航空写真などの空撮画像から、地上の景観画像の場所を推定する技術を開発した。目印となる建築物が写っていない場合でも撮影場所を見つけることができる。自然災害時に被害を受けた場所や範囲の推定に活用するなど救助活動の迅速化につながる技術として注目されそうだ。
同社は、地上で撮影した横からの景観画像と、人工衛星や航空機から撮影した上空からの景観画像の特徴量の対応付けを学習する手法を開発。視覚的な見え方が異なる画像を高精度に照合できるようにした。
これまでの技術では、目印となる建築物が写った位置情報付きの画像との照合で場所を推定していが、限られた場所以外での推定が難しいことが課題となっていた。今回の技術は位置情報付きの衛星画像・航空写真と照合するため、街中の広い範囲の場所を推定することができる。
地上の景観画像は、地域住民らがスマートフォンなどで撮影した災害状況などの画像の活用を想定している。(詳細は17日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)