2022.02.24 ボッシュが横浜に新本社・R&D拠点390億円投じ「世界初」の試み リモート広がる中でも「対面」に意義
新社屋の完成予想図(提供=ボッシュ)
ボッシュ・グループの日本法人、ボッシュは24日、横浜市都筑区に、新本社を兼ねた研究開発施設を建設する計画を発表した。地下鉄のセンター北駅近く。7階建てで延べ床面積約5.3万平方メートルのビルとなる。自動車関連を中心に研究開発を進める拠点として整備。渋谷区にある本社機能を含め、点在している拠点を集約。2000人以上が就業する拠点とする。
新社屋は、隣接して地元のにぎわい施設となる都筑区民文化センターを併設する形で整備される。投資額は約390億円で、2年半後の2024年9月の完成を見込む。官民連携の動きに参画し、地域づくりにも貢献するこうした拠点整備は、グループでも世界初という。
横浜では最近、みなとみらいに進出した村田製作所など、車載、電機関連の拠点を設ける企業が相次いでおり、今回の動きも集積の動きを後押ししそうだ。
新拠点では、自動運転関連を含めたソリューション、電子部品などを研究開発。産業向けや消費者向けも手掛ける。さらに、一般向けカフェやショールームの併設、燃料電池の導入などで、地元との交流や地域づくり、環境配慮を含めたサステナビリティーを重視し、「良き隣人」をめざす。
リモートワークの普及などでオフィス需要にも変化が見られるが、同社のクラウス・メーダー社長は「拠点を設けることで長期的研究に取り組め、対面ならではのコラボも進む」と意義を強調した。
(25日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)