2022.02.28 MWC バルセロナ2022開幕最先端のモバイル技術、スマホ最新機種など公開

 世界最大級のモバイル関連展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)バルセロナ2022」がスペイン・バルセロナで現地時間2月28日開幕する。主催は移動体通信事業者の国際業界団体GSMA。会期は3日まで。

 最先端のモバイル技術や通信インフラ、スマートフォン最新機種などが公開されるMWCには例年、世界各国から10万人近くが訪れる。だが2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、開幕直前に中止。21年は規模を大幅に縮小し、リアルとオンラインのハイブリッド形式で6月下旬に開催された。

 今年もハイブリッドイベントながら、約1800社が出展。世界各国で導入が進む高速大容量通信5Gや次世代通信規格6G、オープンな共通規格に基づいた無線アクセスネットワーク「オープンRAN」に向けた取り組みなどが紹介される。日本からはNTTドコモや楽天グループ、富士通、NECらが参加する。

 また日本を含め30カ国以上がパビリオンを展開するが、GSMAでは今月24日にウクライナに侵攻したロシアについてはパビリオンを設けず、一部企業の出展を禁じる方針を表明。

 GSMAのウェブサイトには、「ロシアを強く非難する。こうした状況下で悲劇的にも人命が失われている現状を鑑みると、MWCは重要でないように思われる」との声明を掲載。しかし「MWCはコネクティビティーが人々や産業、社会の繁栄を確かなものにするというビジョンを持ったイベントである」とし、開催の意義を強調した。