2022.03.18 放送記念日、第97回記念式典を無観客で開催NHK放送文化賞で6人を表彰

記念式典であいさつする前田会長

 3月22日は放送記念日。1943年に「放送記念日」として制定され、今年で97回目を迎える。

 第97回放送記念日の記念式典が18日、LINE CUBE SHIBUYA(東京都渋谷区)で行われた。昨年に引き続きコロナ感染拡大防止のため無観客での開催となった。

 NHKは、昨年「新しいNHKらしさを追求」し、「スリムで強靭なNHK」へと生まれ変わることを柱とした3カ年経営計画を策定している。

 式典でNHKの前田晃伸会長は、その初年度を「改革の実行の年」と位置付けて、さまざまな改革に取組み、大きく動き出した1年となったと語った。

 今年は一連の改革の成果を視聴者の目に見える形で示す「改革実感の年」としたいと述べた。4月の新年度番組改訂では、注目度の高い夜の時間帯に質の高い番組を編成。常時同時配信・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」では、新たなテレビ向けのサービスを開始するほか、テレビを持たない人などを対象にインターネット活用業務の社会実証を実施する予定だ。

 今後も多様で質の高いコンテンツ制作に経営資源を集中させ、新しいNHKらしさを体現するコンテンツやサービスを提供するとともに、あらゆる既存業務の見直しを進めるなど、抜本的な改革を目に見える形で着実に実行していく方針だ。

 前田会長は「こうした改革の成果を受信料の値下げという形で視聴者に還元する」とも語った。

 式典に併せて、第73回NHK放送文化賞に放送事業の発展や放送文化の向上に貢献した6人の表彰式も行われた。
(22日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)