2022.03.25 【この一本】「スパークス・ブラザーズ」(配給:パルコ ユニバーサル映画)

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 「ラストナイト・イン・ソーホー」「ベイビー・ドライバー」を手掛けたエドガー・ライト監督、初の音楽ドキュメンタリー映画。 兄ロン(キーボード)と弟ラッセル(ボーカル)のメイル兄弟からなる謎に包まれた唯一無二のバンド「スパークス」に迫る。

 スパークスは、1970年結成されたロサンゼルス出身のバンド。イギリスに活動の拠点を移したのち、アルバム「キモノ・マイ・ハウス」のリリースをきっかけに、独創的な音楽性を世界に知らしめた。50年間の活動で、25枚のアルバム、345の楽曲を発表。今もなお音楽を生み続け、多くのアーティストに影響を与えている。

 そんな彼らの半世紀にもわたる活動を、貴重なアーカイブ映像やバンドが影響を与えた豪華アーティストたちのインタビューと共に振り返る。スパークスの魅力を語るのは、グラミー賞アーティストのベックをはじめ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ビョーク(声の出演)など80組。音楽界の“異端児"と呼ばれ、時代と共に革命を起こし続けるスパークス兄弟は、なぜこれほどまでに愛され続けるのか-。

 50年で古くなるものはたくさんあるが、スパークスは色褪せていない。カラフルでユニークな世界に魅せられる。

 4月8日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開。