2022.04.12 牧島デジタル相、多様な人材をセキュリティー人材に車座対話で共有

デジタルハーツホールディングスでの車座対話に臨む牧島デジタル相(左から3人目)=12日、東京都新宿区

 牧島かれんデジタル相は12日、ソフトウエアの不具合検査などを主力事業とするデジタルハーツホールディングス(東京都新宿区)を訪問し、「セキュリティー人材の育成」などをテーマとする車座対話に臨んだ。対話後に牧島氏は、官民に迫るサイバー攻撃の脅威が増す中、性別や立場を問わず多様な人材がセキュリティー対策の分野で活躍できるよう、関係省庁と連携して必要な施策を進める姿勢を強調した。

 デジタルハーツグループでは、ソフトの不具合検査のほか、セキュリティー分野で活躍する多彩な人材も抱えている。対話には牧島氏のほか、デジタルハーツHDの二宮康真社長兼CEOやデジタルハーツグループの社員、就労支援を行う認定NPO法人「育て上げネット」(同立川市)の工藤啓理事長らが参加。出席者が輪になって座り、意見交換を行った。

 政府の「サイバーセキュリティ戦略本部」に関する事務を担当する牧島氏は、対話後に報道陣の取材に応じ、セキュリティー対策を支える仕事の存在や魅力を「知ってもらう必要があるということを要望として受け取った」と述べた。

デジタルハーツホールディングスでの車座対話に臨む牧島デジタル相(左奥)=12日、東京都新宿区

 その上で脅威が高まるサイバー攻撃に触れ、「危機感や緊張感を持って仕事をしてくれている人たちのおかげで守られている領域がある」と強調。セキュリティー人材が果たす役割の重要性について再確認した。

 さらに対話では、「引きこもり」と呼ばれる人々がセキュリティーを含むデジタル分野で活躍するポテンシャルに目を向け、就労に結びつけるという課題についても共有したという。
(14日付の電波新聞・電波新聞デジタルに詳報します)