企業活動、特に世界的に展開する企業の場合、生産計画をどう立てるかは課題。コロナ禍やウクライナ情勢のような問題で、供給網がリスクにさらされているだけに、なおさら重要な問題となっている。

　そうした中、アルプスアルパインは、アビームコンサルティングの協力のもと、人工知能（AI）を使って需要予測モデルを高度化させ、生産計画作りを効率化させる取り組みを実施した。

　アルプスアルパインはアビームコンサルティングの支援を得つつ、グローバルにデータをそろえるなどの基盤作りを、2009年から10カ国で展開してきた経緯がある。業務の標準化などを通じ、仕事の属人化、つまり、人によって進め方がまちまちになる、といったことがないような取り組みを進めてきた。

　今回、顧客側の需要動向を高精度に予測することに取り組み、精度を15%向上させることができた。これらを通じ、需要にあった生産を進め、機会損失を招いたり過剰在庫を抱えたり、といったことを防ぐ。

　消費者向けの製品をつくる業種ではなく、企業同士の取引でこうした需要予測を進めるのは先駆的な取り組みという。

（21日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）