2022.05.24 北陸総合通信局SCOPE公募 1課題を採択

 【金沢】総務省北陸総合通信局は、戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和4年度電波有効利用促進型研究開発の公募について、外部評価の結果、北陸3県から1課題を採択した。

 採択課題の概要は次の通り。

 ▽課題名=レーザーカオスによるTHz波のための高効率光伝導アンテナの研究開発

 ▽研究代表者=桒島史欣(福井工業大学)

 ▽研究分担者=谷正彦(福井大学)、原口雅宣(徳島大学)

 ▽概要=無線通信速度はキャリア周波数(通信に用いる周波数)の10分の1程度までが期待できるため、電波の有効利用促進にはキャリア周波数のTHz帯への高周波化が必須。移動体通信では、送信とは分離した受信装置が必須になる。レーザーカオス光の光ビートを局部発振機として用いたTHz波の高感度検出手法を開発し、移動体通信での安価でかつ可搬型のTHz波検出技術をレーザーカオス光を利用することで確立する。

 このシステムに最適な、プラズモンによる感度増強アンテナも開発する。

 ▽期間=1カ年度。