台湾のアルミ電解コンデンサーの専門メーカー、立隆電子工業（Lelon Electronics）は、高温・高リップル電流対応で長寿命の車載アルミコンデンサーへの要求に対応し、135度4000時間のチップ型ハイブリッドアルミ電解コンデンサーを開発済み。引き続き車載用製品の開発に注力し、今後も高品質で安全・信頼性の高い製品の提供に尽力する。

　自動車電子化の度合いが高まるにつれてアルミ電解コンデンサーの市場が拡大しており、高温・高リップル電流対応で長寿命の車載用アルミコンデンサーの需要も増えている。

　ハイエンド市場需要への対応として、蘇州新工場で生産されているSMDアルミ電解コンデンサーの生産能力をさらに向上。恵州工場も、固体やハイブリッドアルミ電解コンデンサーの生産能力が拡充されている。

　同社は車載市場を積極的に開拓しており、車載対応製品はエンターテインメントシステムや先進運転支援システム、デジタル計器などに利用されている。ステアリングシステムやブレーキシステム分野へも徐々に進出しており、新機種投入に向けた取り組みを継続している。

　EV分野では、SMD車載アルミ電解コンデンサーがすでに米国系EV大手の電気制御装置に採用されている。EVが急速に成長している中国市場においても、同社の車載アルミ電解コンデンサーは、車載充電器と駆動制御製品向けが販売されている。

　顧客ニーズに万全の態勢で対応し、高品質、安全で信頼性の高い車載製品を納品している。米ゼネラルモーターズ（GM）およびアプティブ（APTIV）社のサプライヤー・クオリティー・エクセレンス・アワードも受賞した。

　自動車、産業機器、ネットワークといったハイエンド市場需要に対応するため、引き続きハイエンドSMD製品の開発や設備の最適化に注力するとともに、顧客への柔軟で臨機応変な対応と、徹底したサービスの提供を継続する。