2022.05.25 「鉄道技術展」大阪で初開催エレクトロニクス各社も多数出展
鉄道技術展 大阪の会場
国内唯一の鉄道技術展示会「鉄道技術展 大阪」(主催=産経新聞社、共催=シー・エヌ・ティ)が25日、大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕した。会期は27日まで。10年から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催しているが、大阪では初開催。出展規模は270社・団体(555小間)。エレクトロニクス業界からも多くの企業が出展。初日は5328人が来場した。
同展は、鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、電力、輸送、運行管理、車両、インテリア、旅客サービス関連ほか、あらゆる鉄道分野の技術が横断的に会する総合見本市。大阪会場ではJR西日本、大阪メトロ、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神の鉄道事業会社7社が特別協力しブースを構え、車両のシートや駅舎向けのソリューションを展示。エレクトロニクス業界からは、鉄道車両向け、駅舎など施設向け、メンテナンス向けの各ソリューションを提案した。
鉄道車両向けのシステムではNKKスイッチズが、ユニバーサルデザイン照光式押ボタンスイッチ「TB01シリーズ」の対応ベゼルの新ラインアップを展示。スイッチ側面からの視認性が高いことなどが特徴。会場では、ボタンを設置して、モニターに映し出された扉がボタンを押すことによって開くドアの開閉実演を実施した。
ハーティングは堅ろう性の高い鉄道車両のコネクターを多数展示。光ファイバー用モジュールや大電流用コネクターなど関連する製品群を紹介した。
駅舎向けのシステムでは、池上通信機が昇降式のモニターハウジングシステムを出展。昇降式のハウジング機能を搭載しており、会場では、モニターを昇降できる展示を推進した。
TOAは窓越しの会話をスムーズに行うことができるマイクとスピーカが一体となった「smoowa」を、窓口を実際に置いて実演した。
メンテナンスソリューションではアンリツがトップクラスの精度によるハンドヘルド型の3Dスキャンシステムを出品。会場では、自動車の構造物を対象に、精度の高い3次元測定を実演した。
クラボウは画像処理システムを活用したインフラ点検システムを紹介。カメラでボルト、枕木などの高さなど調べ、ボルトの有無、浮きなどを自動検知するソリューションを紹介した。
会期中は1万5000人の来場を見込む。