通信用半導体大手の米ブロードコムは26日、クラウドコンピューティングを手がける米ヴイエム（VM）ウェアを買収すると発表した。買収総額は610億ドル（約7兆7500億円）。VMウェアの純債務80億ドルも引き受ける。

　企業向けソフトウエア事業の拡充が目的で、今回の買収によりブロードコムのソフト関連収入は全売上高の半分近くに達する見通しだ。

　VMウェアは1998年に発足したサーバー用仮想化ソフトのリーダー企業。2022年1月までの1年間の売上高は128億5100万ドルだった。

　買収手続きは23年10月までに完了の予定。ブロードコムは以後、「VMウェア」ブランドでソフト事業を展開していく。

　同日発表したブロードコムの22年2～4月決算は、売上高が前年同期比23%増の81億300万ドル、純利益は同73%増の25億9000万ドルで過去最高だった。
（30日付電波新聞／電波デジタルで詳報します）