2022.06.06 各地量販店、夏本番前 冷蔵庫の販売強化省エネや機能で訴求

夏を控え、来店客の冷蔵庫への関心は高い(大阪市のケーズデンキ東住吉中野店)

 夏本番を前に各地の家電量販店では、商戦の柱となる大型冷蔵庫の展示販売を強化している。5月の冷蔵庫売上高はエディオンが前年同月比108%、ケーズデンキが同105%と順調で、6月の売上げにも期待を寄せる。

 電気料金値上げの動きが相次ぐ中、冷蔵庫提案も10年以上前の旧型機種に比べ、最新機種の年間電気代が大幅に安くなる点を訴求。真夏に使用頻度が増える冷凍室の自動製氷や急速冷凍機能も商談時の話題になっている。

 ヤマダデンキのテックライフセレクトNew一宮店(愛知県一宮市)は、店舗入り口に冷蔵庫の提案コーナーを特設し、積極的に販売。冷蔵庫展示には手書きの看板を置き、時短調理を可能にするための冷解凍機能や野菜の鮮度が長持ちする機能、脱臭機能、庫内を写すカメラ付きで買い忘れを防ぐ機能など、商品の特徴が実物を見ながら比較検討できる。

 まとめ買いの多い共働き世帯には大きめの冷凍庫が真ん中にあるタイプ、自炊にこだわる世帯には野菜室が真ん中にあるタイプが人気だという。

 3日にオープンしたケーズデンキ東住吉中野店(大阪市東住吉区)は、冷蔵庫を含む大型家電に力を入れており、売り場ではお買い得な冷蔵庫を品定めする来店客が多く見られた。

 ヨドバシカメラマルチメディア仙台(仙台市宮城野区)は、500リットル前後の大型冷蔵庫の動きが中心。購入に際しては、電気代や冷凍庫の使い方などライフスタイルに合った商品を選ぶ傾向が強まっている。
(7日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)