TOTOは7日、コロナ禍を経て変化した生活スタイルや価値観に合わせた、トイレなど水回り機器の新製品を4カテゴリーで一挙に発売すると発表した。2010年以来12年ぶりのことで、グローバル展開も見据えた戦略機種もラインアップに加えた。

　トイレと洗面化粧台、キッチン、浴室で、モダンな住空間にも合うデザインやタッチレス操作といった衛生・清潔を強化したモデルを8月から順次発売する。トイレでは、便器部に継ぎ目のないウォシュレット一体型の「ネオレストシリーズ」に、LSというグローバル統一モデルを加えた。次亜塩素酸を含む水で除菌する「きれい除菌水」を、使うたびにヤクルト1本分相当の60ミリリットルほどを便座裏に吹きかけ、尿汚れを落とす清潔機能を備えた。

　洗面化粧台「オクターブ」は、LED照明と水栓をタッチレス化。コロナ禍で帰宅後すぐに手洗いする習慣が根付いたことに対応し、どこにも触れずに洗えるようにしている。

　オクターブでは、タッチレス水栓の出荷台数がコロナ前の18年に比べて昨年は約2倍に拡大している。衛生・清潔という意識に加え、タッチレスの利便性も浸透し始めているようだ。TOTOでは、システムキッチンにも、タッチレス水栓だけでなく、きれい除菌水をタッチレスでまな板などに吹きかけられる製品もそろえている。