2022.06.13 ループ、風力発電に参入北海道北部に30MW、中部電と共同開発

ウィンドファーム豊富のイメージ

牧草地に風車を並べるイメージ
牧草地に風車を並べるイメージ

 再生可能エネルギー系新電力大手のLooop(ループ、東京都台東区)が、風力発電事業に参入した。13日、北海道豊富町で陸上風力発電所「ウィンドファーム豊富」(出力30MW)の建設に着手した、と発表した。中部電力と共同で開発し、2024年4月に運転開始を予定する。「再エネ普及のロードマップにおける重要なプロジェクトの一つ」(ループ)と位置づける。

 ループが、30年度までに300MW規模の再エネ電源開発をする計画を明らかにして以降、初めて着手するプロジェクトになる。これまで太陽光発電に限定して開発し、出力70MW程度まで拡大させてきたが、風力発電開発は今回が初めてだ。

 同社は「太陽光のポテンシャルにも課題がある。住宅や屋根置きを含め太陽光を広げていくのとあわせて、風況を生かした風力発電にもチャレンジしていく」と話す。さらに別の1件の建設も検討を進めているという。風力発電は、パートナー企業と連携する形で開発を進める。

 ウィンドファーム豊富では、ループが51%、中部電力が49%出資する「豊富ウィンドエナジー」(札幌市中央区)を20年6月に設立。牧草地に風車8基を並べる計画で、年間の発電電力量は約7700万kWhを想定する。