2022.06.13 冷蔵庫商戦、省エネ機種をアピール地域電器店 故障前の買い替えも提案

盛夏を前に地域電器店では冷蔵庫の商談も活発だ

 地域電器店の夏商戦はエアコンとともに冷蔵庫の動きが活発に。24時間稼働する冷蔵庫は生活必需品であり、トラブル発生時はスムーズな対処が必要となる。半導体不足の影響で商品の在庫不足も懸念される中、故障前の買い替えも提案するなど地道な活動を続けている。

 シンコウ電化(横浜市鶴見区)では省エネ性が高い冷蔵庫が人気だ。電気料金の値上げを耳にする機会が増え、同店の顧客も省エネ意識が高まっているという。「省エネ性能に優れた商品の在庫をいかに確保するかが重要」と同店社長は話し、顧客向けの貸出機2台を準備して対応する。

 P&Pハイテック南港(大阪市住之江区)は6、7月にメーカーの冷蔵庫キャンペーンを実施。例年キャンペーンは12月から3月頃に行っていたが、今年は取り組みを夏場に変更した。同社社長は「夏に冷蔵庫を買い替えると食材の入れ替えが大変で、引き合いが増えるかは分からない。エアコン販売にも対応しながらお客さまの反応を見て訴求を行う」と話す。

 あい電ダイワ・一番館店(山形県酒田市)は3月末まで冷蔵庫のキャンペーンに取り組み、450リットル、500リットルクラスを中心に動きがあった。同店会長は「今後の商品の値上がりや供給への心配から、消費者の心理が変わってくるのではないか」とみている。
(14日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)