2022.06.15 サイバーリスク、保険で対応NTT東など3社が7月に新会社
新会社の社長に就任予定の一ノ瀬氏(中央)と副社長に就く予定の白石涼子氏(右)、加藤営業戦略推進室長が決意を新たにした=15日、東京都新宿区内
NTT東日本は15日、東京海上日動火災保険、サイバーセキュリティーのトレンドマイクロと共同出資し、リスクマネジメント分野のサービスを一元的に提供する新会社を設立すると発表した。手口が巧妙化するサイバー攻撃対策などのコンサルティングやサービス開発に加え、サイバーリスクや自然災害に備えた損害保険も扱う。設立は7月1日の予定。
新会社名は「NTT Risk Manager(エヌ・ティ・ティ・リスク マネージャー)」。東京都新宿区に本社を置き、社長にはNTT東日本ネットワークセキュリティ推進室長の一ノ瀬勝美氏が就任する。資本金は2億5000万円(資本準備金も同額)、3社が株主となる。社員は約10人でスタート。5年後に30人態勢とし、単年収益20億円を目指す。
事業はコンサルティング、損害保険代理業、リスク対策サービス開発の3本柱で構成。NTT東がこれまで手掛けてきたネットワーク系のセキュリティー対策に加え、対応プランやけた人材育成などコンサル事業の強化を図るとともに、特殊詐欺などの脅威にも対応する。
リモート会議の活用などで効率化を図り、一般的なコンサル料の3~4割でサービスを提供し、中堅中小企業の利用を促す方針だ。
NTT東日本経営企画部営業戦略推進室の加藤成晴室長 は「サイバー攻撃は手口が巧妙化し対策はいたちごっこになっている。実被害をどう補償するのか、最終的には保険がほしい要望をいただいていた。新会社ではワンストップでこうしたニーズに対応していきたい」と設立のきっかけを説明した。
(17日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)