2022.06.28 ループ、風力発電に参入中部電と共同開発 北海道北部に30MW

ウィンドファーム豊富のイメージ

牧草地に風車を並べるイメージ牧草地に風車を並べるイメージ

 再生可能エネルギー系新電力大手のLooop(ループ、東京都台東区)が、風力発電事業に参入。北海道豊富町で陸上風力発電所「ウィンドファーム豊富」(出力30MW)の建設に着手したと発表した。中部電力と共同で開発し、2024年4月の運転開始を予定する。「再エネ普及のロードマップにおける重要なプロジェクトの一つ」(ループ)と位置付けている。

 ループが、30年度までに300MW規模の再エネ電源開発をする計画を明らかにして以降、初めて着手するプロジェクト。これまでは太陽光発電に限定して開発し、出力70MW程度まで拡大してきたが、風力発電開発は今回が初めてだ。

 「太陽光のポテンシャルにも課題がある。住宅や屋根置きを含め太陽光を広げていくのと合わせ、風況を生かした風力発電にもチャレンジしていく」(同社)。別の1件の建設も検討を進めているという。風力発電は、パートナー企業と連携する形で開発を進める。

 ウィンドファーム豊富では、ループが51%、中部電力が49%出資する「豊富ウィンドエナジー」(札幌市中央区)を20年6月に設立した。牧草地に風車8基を並べる計画で、年間の発電電力量は約7700万kWhを想定。