2022.07.01 【家電総合特集】TVS REGZA笹川知之取締役副社長営業本部長

22年4Kレグザ、最高画質を実現

東芝ストアー向けの支援本格化

 2022年は、テレビ専業メーカーとして主力薄型テレビ「REGZA(レグザ)」シリーズの製品群をハイビジョンから高精細4Kまで幅広くそろえ、量販店と地域店の両面で販促を支援する。開発に3年をかけた新高画質映像処理エンジン「ZRα」を搭載した4K有機ELとミニLED広色域量子ドットパネルの4K液晶を筆頭に、10シリーズ32機種を展開していく。

 18年に中国ハイセンスグループ傘下に入って以来、グローバルでの調達・生産力と、東芝時代から培ってきた高画質化に向けた技術開発力を掛け合わせた製品開発を進めるとともに、営業体制を強化してきた。20年に現社名に変更してからは、製品開発のさらなる強化と量販店向けの営業体制の構築にも取り組んできた。

 主力のレグザシリーズでは真の〝リアル〟を目指し、大画面で高品位、高画質、高音質を追求し続けている。22年モデルは映像処理エンジンを刷新。有機ELのX9900Lシリーズ、液晶のZ875Lシリーズの最上位機はレグザ史上最高の画質を実現した。

 今年初めに米ラスベガスで開催された見本市CESに7年ぶりに出展し、新エンジンを披露した。さらに現体制になって初めて、全国で内覧会を行った。4月の東京会場を皮切りに北海道、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の7会場で開催。約1500人が来場した。量販店担当者をはじめ、地域店「東芝ストアー」からも多くの来場があり、想定以上にレグザに対する評価や応援を頂いた。

 この3年で営業支援体制を整えてきたことも成果になっている。全国9支社の営業人員を拡充したほか、販売店と顧客の声に耳を傾けてワンストップで支援する専門組織「GTM(Go To マーケット)グループ」も効果が出てきた。店頭での見やすい売り場づくりの支援も即座に対応している。

 今年は東日本統括と西日本統括をつくり、地域ごとの支援体制をさらに厚くした。生産から販売、在庫までの計画やサプライチェーンがうまく機能しつつあり、市場環境が厳しい中でも確実に販売シェアを上げることができている。

 後半戦では俳優の小栗旬さんを起用したCMと交通広告を展開するほか、FIFAワールドカップのオフィシャルスポンサーとしてのプロモーションも進めていく。

 併せて、「東芝ストアー」向けの支援を本格化させる。新たにシステムを構築し、レグザ製品群を顧客に合わせて速やかに注文・販売できるようにする。配達サポートも行う計画だ。

 レグザ22年モデルは大画面で高画質、さらに、高音質にも磨きがかかった。放送を丸ごと録画して好きなときに視聴できる「タイムシフトマシン」も高く評価されているため、訴求していきたいと考えている。

 昨年スタートしたYouTubeチャンネルも好評だ。テレビ販売のヒントになるコンテンツも多数用意しているのでぜひチェックしてほしい。