2022.07.08 【電子部品技術総合特集】若手技術者に聞くホシデン研究開発部研究開発室第一開発係 井上良

井上氏

センサーの完全電池レス化に挑む

 私は、これまで音響製品やセンサー製品の研究・開発に携わり、主に圧電材を用いたセンサーデバイスの研究開発に従事してきました。

 近年は、IoT化が急速に進みセンサーの重要性が増す中で、センサーを動作させる電源の自立化が強く求められています。

 電源の自立化を実現するため、例えば身の回りで発生する排熱や振動などのエネルギーから電源を作り出す発電技術を活用することで、環境問題にも配慮したIoTシステムの構築に役立てることができます。

 現在は、環境発電技術への取り組みを進め、高効率な発電によるセンサーの完全電池レス化を目指しています。今後は、この技術開発を成し遂げることで、電源自立型センサーの開発に役立て、社会の発展に貢献したいと考えます。