2022.07.11 クリエーターがメタバースを舞台に活躍経産省がWeb3.0時代を見据え調査

 経済産業省はインターネットの新たな潮流「Web3.0」の本格到来を視野に入れ、今月中にもネット上の仮想空間「メタバース」などに焦点を当てた調査事業を立ち上げる。幅広いジャンルで創作活動に取り組むクリエーターたちがメタバースで作品を取引し収益化できる環境の実現を目指し、クリエーター目線で課題を洗い出す。

 経産省は調査を進めるため、今月末にも有識者の研究会を発足させる。現実世界と仮想世界を融合させる技術「XR(クロスリアリティー)」の関係団体やメタバース関連の基盤を担うプラットフォーマー、弁護士などが参加する予定。調査報告書は、来年3月末をめどにまとめる。

 視線の先にある世界は、デジタル技術を駆使した「クリエーターエコノミー」と呼ぶ経済圏。クリエーターたちが経済圏に参加し、生み出した価値の対価を得られるようにする。経産省は、経済圏の創出と拡充に向けた課題を法律や技術などの観点からあぶり出す。