2022.07.14 路面からの「波」を使い高速の橋梁点検東芝がセンサーの新技術
健全度マップの例
道路や鉄道、水道管など社会インフラの劣化や、その点検が課題とされている。そうした中で東芝は、高速道路の橋梁(きょうりょう)コンクリート部分、一般に床版(しょうばん)と言われる箇所について、内部の健全度をセンサーで情報収集し、「見える化」する技術を開発したと発表した。外からは分からないひび割れなど内部の損傷を解析、いち早い補修などにつなげる。
車が走る際に路面で起きる微弱な波動を、床版の下面に設置したセンサーで取得・データ化。それを解析し、目では確認できなかった内部の損傷をデジタル化。損傷度合いを「健全度マップ」にできる。基本的な原理は、地震の際の地震波の検知と同様という。
福岡県の福岡北九州高速道路公社(福岡高速)の協力を得て、実証した。ここを含む複数個所で、2024年度からの事業化をめざす。将来は、IoTを使ったインフラ点検としての拡充も視野に入れる。
(15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)