2022.07.18 NECが新技術、橋の崩落リスク遠隔検知衛星レーダーとAI活用

和歌山市の紀の川六十谷水管橋の観測データ

 NECは、衛星レーダーと人工知能(AI)を組み合わせ、橋の崩落リスクを遠隔検知する新技術を開発した。昨年秋に和歌山県で起きた水管橋崩落事故の崩落前2年間の衛星レーダー画像をさかのぼって評価したところ、崩落の前兆とみられる変位を観測。橋の崩落につながる重大損傷を発見し、事故を未然に防ぐ手段として期待を集めそうだ。

 国内では、経年劣化が進行する橋など道路構造物は5年に1度の定期点検が義務化され、国土交通省が定める項目に従って点検...  (つづく)