2022.07.19 甲子園でカーボンオフセット試合今月に6試合、阪神選手がPR
照明が照らされた阪神甲子園球場
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)は今月中旬から下旬にかけて開催される阪神タイガースのホームゲーム6試合で、試合中に排出される二酸化炭素(CO2)をカーボンオフセットする。省エネ機器の導入や再生可能エネルギー、森林経営の取り組みなどでCO2の削減量や吸収量を国が認証する「J-クレジット制度」を活用。クレジットは、オフィス家具大手のオカムラが提供する。
実施するのは22~24日の3試合と29~31日の3試合。いずれもナイトゲームで、球場では照明や空調、売店での調理などで電気、ガスなどのエネルギーが消費される。昨年の実績に基づくと、6試合で合計約200トンのCO2が排出される見込み。スギの木約1万4000本が1年間に吸収する量に相当するという。
期間中は、阪神電車全線の駅の構内放送やスコアボードで、阪神タイガースの選手が登場してCO2排出削減への協力を呼びかける。
オカムラは1月から、一部の製品で原料調達から製造、廃棄までに排出されるCO2量を推定。その分のクレジット費用を上乗せして販売する「カーボンオフセットプログラム」を開始した。業界に先駆けた取り組みだ。
甲子園でのカーボンオフセットは21年から2年連続、3度目の実施になる。阪神電気鉄道経営企画室は「試合を通じてファンの皆さんとも一緒に削減に取り組みたい」としている。