2022.07.20 【TECHNO-FRONTIER特集】ポニー電機SiC・GaN対応カスタム品提案

SiC・GaN対応の試作品

 ポニー電機は高周波トランス、リアクトル、電源トランス、各種コイルの設計・製造を行うカスタムトランス専門メーカー。各種パワーエレクトロニクス回路の受託開発も行っており、多様な開発ニーズに対応する。

 今回のテクノフロンティアでは、電源システム展に出展。パワーエレクトロニクスの受託開発事業を中心に紹介する。中でもSiCやGaNの周波数に対応したトランス・リアクトルを提案していく。

 同社は高周波スイッチングに対応したトランスやリアクトルのカスタム製品に力を入れている。SiCやGaNに対応した大型のカスタム絶縁トランスを試作。高周波(20~200キロヘルツ程度)、大容量(10~100kW程度)にて、顧客のカスタムに合わせたマトリックスコンバーター、DAB回路、LLC回路などのトランス・リアクトルを設計試作する。

 同社は今年初旬、9000万円の投資を行いパワエレの「遠隔操作型の共同研究開発評価事業」を立ち上げた。これは各種電源システムやインバーター、バッテリー充放電などの実証評価や共同研究を請け負う事業。群馬県の本社にて試作品を試験する環境を構築し、顧客と同社の開発拠点(横浜)を遠隔で接続し、駆動や観測を行い共同で試験を行う。開発拠点より装置を操作し、顧客はリモートにて参加する。