2022.07.21 【LED照明総合特集】オーデリック「サーカディアンシーリングライト」
サーカディアンシーリングライト
生体リズムに合わせた明かり、毎日自動で調光調色
オーデリックは、睡眠や起床など人の生体リズムに合わせた明かりを実現するLED照明「サーカディアンシーリングライト」を製品化し、今月から販売を開始した。
睡眠・覚醒のリズムや、体温とホルモン分泌の変化のリズムは、外部からの刺激がない場合、おおむね一日を周期とする概日リズム(サーカディアンリズム)を持っている。発売したシーリングライトは、それを人工的に提供することを目指した。福井大学との共同研究や実証実験で得たデータを製品に生かしているのが特徴だ。
日亜化学工業が開発した高色温度LED素子「AZURE(アズール)」を採用。一般的なLED照明では、色温度は2700Kから6500Kだが、同社のサーカディアン照明では2700Kから2万Kまで対応する。
すっきりとした目覚めにつなげるために、起床時には2万Kという青空のようなさわやかな光で室内を照らす。その後も正午の太陽に近い色温度となる6000K、就寝前には2700Kという暖色系の明かりに変わっていく仕組みだ。
室内の明るさを検知するために、照度センサーを搭載している。日当たりや天候に変化が生じても、常に設定通りの明るさになるよう照明を自動で調光することが可能だ。
ブルートゥース接続する専用リモコンも付属している。好みの起床時間と就寝時間をセットするだけで、時間の経過に合わせて毎日自動で調光調色する。
シーリングライト本体のデザインにもこだわっている。従来よりも天井との隙間をなくして、本体を見えなくすることで、すっきりとした薄型デザインを採用している。
ブルートゥースを使った無線照明制御システム「コネクテッドライティング」も、対応する照明器具の拡充だけでなく、使い勝手を高めるための周辺機器の充実も進めている。対応する照明器具は3000点を超えている。
住宅から店舗やオフィスといった非住宅まで、コネクテッドライティングで快適で省エネな照明環境を実現できる。特別なシーンをカラフルに演出できる、エンターテインメント性も高いRGBフルカラーの照明もそろえている。
操作面では、ブルートゥースを使った独自の音声リモコンを展開。スマートスピーカーがなくても照明を音声操作できるものだ。
壁スイッチをオフにするとブルートゥース接続が途切れてしまい、照明を操作できなくなることの解消を目指したコネクテッドスイッチも発売した。別に設けた小さな主電源スイッチは常時オンであるため、通常のオフ操作では接続が途切れない。