2022.07.26 チェンジ・ザ・ワールド関電のECサイトに初出店

ワットストアのスマホ画面

太陽光発電所の小口購入サービスで

 太陽光発電所を1W単位の小口で購入できるサービスを提供するベンチャー「チェンジ・ザ・ワールド」(山形県酒田市)は、関西電力のECサイト「かんでん暮らしモール」に、BtoCサービス「ワットストア」を出店したと発表した。社外サイトとしては初めての出店になる。大手電力の顧客に提供し、認知度を高める狙いがある。

 同ECサイトでは、関西電力が電力契約顧客の会員に向けて、暮らし向上や困り事の解決のために、さまざまなサービスを提供している。

 出店するワットストアは、その一つ。チェンジ・ザ・ワールドが個人向けにスマートフォンなどから1W約300円で太陽光発電所などを小口で販売するサービスで、既に約2万2000人がユーザーとして登録し、発電所を購入したり売却したりしている。

 これまで自社サイトのみで運用してきたが、初めて他社サイトに出店し、サービスを提供することになった。関電との連携は、両社の経営幹部らの関係性から実現した。

 同社は2014年の設立から、農作物の栽培と太陽光発電を共有する「ソーラーシェアリング」を中心に建設などを手掛けてきた。現在では約6割に達する。耕作放棄地を減らすなどの社会的課題の解決手段としても注目されている。

 今回の出店では、1万円以上(税込み)を購入した場合には500円分の発電所、20万円以上(同)で4000円分の発電所が、それぞれプレゼントされる特典付き。

 同社は「大手電力の顧客にお得なサービスを知ってもらい、再生可能エネルギーの普及に役立てたい」としている。今後、こうした連携事例を増やしていく方針だ。