2022.07.27 象印がオーブンレンジ参入浮かせて温める「うきレジ」搭載

「EVERINO」でオーブンレンジ市場に参入

 象印マホービンがオーブンレンジ市場に参入する。炊飯器などで培ってきた温度制御技術を生かしてオーブンレンジ「EVERINO(エブリノ)」を開発、9月1日から売り出す。2026年頃にシェア10%の獲得を目指す。

 エブリノは、食材を全方位で温める「うきレジ」が最大の特徴で世界初の機能という。うきレジは、付属のボウルに食材を入れ、セラミック製トレイ下部のレールにスライドさせて挿し込むことで、ボウルを庫内に浮いた状態にして温める調理機能だ。庫内に直置きした場合に比べ、温度ムラを10度低減しているという。

 庫内容量26リットルで、ダイヤル式のシンプルな操作性や手入れのしやすさも重視。これまでのオーブンレンジの不満点の解消を目指した。税込み6万6000円を想定し、年間12万台の販売を目指す。

 象印は中長期的な成長戦略として、新規カテゴリーへの参入や新規事業の創出を掲げている。市川典男社長は「今回は新規カテゴリー拡大の一つ。調理器具という既存領域でのラインアップ拡大で、象印の力を生かしていく」と強調した。